JVC DLA-X990R 最適な映像設定とは

JUGEMテーマ:ホームシアター

 

6月26日のブログで「2Kプロジェクタで観たときにそれなりに画質がよかったと記憶している作品の一部なのか全部なのか分からないが、おそらく一部だと思うが、4Kプロジェクタで綺麗に見えない。「恋に落ちたシェークスピア」(BD)がそうで画質調整をいろいろ試してみたがうまく行かず、時間かかりそうなので途中で見るのを断念した。」と書いたのだけれど、なんとホームシアター・ショップAVACの担当者が拙ブログを見ていたくれたようで、2Kソースの画質設定についてアドバイスのメールを頂きました。お許しを得て、以下に引用します。

 

 

ブログを久しぶりに拝見させて頂きまして、2Kソースの調整でお悩み中のような感じでしたのでメールさせて頂きました。

 

昔の作品は画作りが今と全然違いますので、今のプロジェクターを昔の世代に近づけていった方がやり易いかと思います。特にデフォルトの設定は基本的に今風の画作りになっておりますのでシネマモードでも鮮やかな感じになってしまいます。

 

まず、今のプロジェクターは明るいので、明るさを抑えてあげた方が昔のイメージに近くなります。アパ―チャーの設定のところで手動(固定)モードにしてアパ―チャー設定を-10前後まで下げます。

 

あと、MPCの設定ですがモードは2Kでも4Kモードでも大した変わりませんのでどちらでも特に問題はありません。

 

エンハンスとスムージングの設定がデフォルトは4Kらしさがわかりやすいようにきつめの設定で昔のフィルム世代のソースは輪郭がきつくノイズが目立ちやすくなってしまいます。エンハンスは3以下で、スムージングは0か1で十分です。※4Kソースでもこれぐらいでokです。

 

色の濃さはランプの状態が良い間は少し下げても大丈夫かもしれません。

 

大きなところはそれぐらいで、あとはお好みでガンマのところを少しいじるぐらいです。

 

上記の調整を「User1」とかにメモリーを作っておけば、古い2Kソースを見る時は一発で呼び出せます。

 

古いソースはPJ側がいかに落ち着いた画作りかで、だいぶ印象は変わりますので上記を参考にしてみて下さい。

 

ありがとうございます!

 

早速アドバイス頂いた内容でプロジェクターDLA-X990Rの映像設定を調整してみました。画質設定用には主に最近見たBlu-rayソフトを使ってみました。どんな映像だったか、まだ記憶に残ってますからね。

 

レンスアパーチャーを手動にし、−10程度にする

 

エンハンスは3以下、スムージングは0か1

 

色の濃さと色温度を微調整する。迷光対策ができてる環境なら、色温度は6500Kを平均値としてみて調整する

 

問題にしていた「恋に落ちたシェークスピア」ですが、レンスアパーチャーを変えた途端、絵がガラリと変わり、残りの設定をいじると、おお、昔懐かし美しき映像になってきたではありませんか!まるで絵が変わってしまいました。

 

あとはこの設定を基本にフィルム素材の場合、ソフト毎にガンマを調整すれば良さそうです。ビデオ素材もこの調整をベースに設定してみます!

 

本当にありがとございました!

 

 

以下、ソースによる設定をまとめます。

 

【ライブやゲーム、アニメ系】

 

ナチュラルモードを基本とし、明るさをどれぐらいとるか(アパーチャーの光量)をどこまで取るかで合わせていくとやり易い。

 

【MPCの設定他】

 

X990Rのデフォルト設定だと、古い映画ソフトなどはフィルム・グレインノイズが目立ち易くなります。そこでMPCの設定で輪郭が強調されてしまう部分を抑えてあげたほうが、絵が少し柔らかくなりちょうどいい感じになります。ただし、最新の映画ソフトならMPCはデフォルト値でもいいかもしれません。ノイズリダクションは入れすぎると細かい情報が正確でなくなってしまうので、多少見るソースによって微調整をしたほうがいい。

 

【DVD】

 

4Kの約1/16の情報量しかないDVD(480p)はどのような設定がいいのか。ある程度の割り切りが必要ですが、まずプレイヤー側で1080pで出力してあげて、アパーチャーは抑え気味に設定、MPCの設定も1か2ぐらいにしておきます。そして、e-shiftをOFFにしてノーマル2Kとして扱います。もともと情報量が少ないものを無理やりアップコンバートしてもソフトなタッチの映像にしかなりません。余計な映像処理回路を使わずに2Kにとどめておいたほうが、フォーカス感が損なわれないという結果です。

 

【モノクロ映画】

 

2Kソースのモノクロ映画は基本的に色温度6500で赤や緑っぽくなっていないかを確認して微調整をするといい。また、明るさの項目だけ1か2下げてもいい。

 

【4K UHD BD】

 

4K UHD Blu-rayはデフォルトでもいいが、たまに観辛いシーンがある。これはX990Rが暗部階調をギリギリ出すようにデフォルトをもってきているからで、当然ソフトによっては観難いシーンがでてくる。ITなんかはまさにその代表例だ。この場合、ガンマ設定で暗部補正を上げていくと階調感が出てきます。3前後上げても、ガンマカーブが変更するだけで、黒が浮いてしまうという感じにはならないので、明るさをいじらずにガンマだけいじる方法がベストという結果です(通常、2〜5ぐらい上げておいても問題なし)。

 

【3D BD】

 

3Dはデフォルトのままでよさそうです。

 

 

結論 : JVC-X990Rは、いじればいじるほど潜在的な能力を発揮する底なしのプロジェクターということがわかって来ました。問題はその機械を使いこなせるか、またその機械が120%力を発揮できる環境(例えば迷光対策)を整備できるか、ということだと思います。クルマでも同じですがモデルチェンジしたからといって、ただ新しくなれば良くなるとは限りません。名車はひっそりと生まれ、そしてモデルチェンジされ市場から消えていきます。しかし、価値が分かり、乗りこなせるドライバーは決して買い替えはしません。「名車を名車に育てる」必要があると知っているからです。プロジェクターも一緒でしょう。少なくとも、JVC X990Rはそういった名車=銘機の一台ではないかと思います。育てがいがあるプロジェクターがウチにきてくれました。あらためて、Welcomeと暖かく迎えてあげたい。全幅の信頼を置いている長年のAVACの担当者が真っ先におすすめした機種でした。当初は別の機種で発注してたものを彼の進言でキャンセルして本当に良かったです。

1