七人の侍

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【感想】

 

米クライテリオンのBlu-rayにて鑑賞。最初観たのは高校生のときに、老人施設などで映画を16mm映写機で上映する映写係のバイトのときだから、今まで何度観たか分からない映画であり、観るたびにいろいろと感じさせてくれる。ちょうど9年前も失業中に観て、勘兵衛の侍探しのシーンで、求職中の浪人に自分自身を重ねたものである。

 

勘兵衛に代表される黒澤明の描くリーダー像は、貧しくもモラルを重んじ、貴高く恥を知り、己よりも他を助けることを徳とする。それが本来の「侍」の本質なのだろう。そのリーダーに集う侍たちは勘兵衛の人となりに影響を受け、勝四郎や菊千代のように自身も人間的に成長していく。

 

逆説的に、リーダーに人徳なく悪辣で自己優先ならば、部下の人心は荒み、腐敗した組織となるのではないだろうか。ここ最近毎日のように新聞を賑わす日本を代表する会社らの愚行も、それら会社のリーダーたる会長や社長に人徳がないからだろう。下もそれに倣えだ。それもこれも、国のリーダーに人徳がないことが、つまり恥を知る「侍」ではなく、菊千代が言うところの「利己的なずるい」百姓(あくまでも菊千代の百姓像)だから、国民の人心が荒んでいっているのではないだろうか。

 

そんなことを思った七人の侍でした。

 

【本日の金言】

 

「人を守ってこそ自分も守れる。己の事ばかり考える奴は、己をも滅ぼす奴だ!」(勘兵衛の台詞)

 

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