ラストエンペラー

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【感想】

 

2日目の長時間映画祭のタイトルは「ラストエンペラー」。2012年に購入したBlu-ray 3枚組だが、開封して視聴したのは今回初めて。劇場公開版(163分)より56分長いノーカット全長版(219分)を鑑賞。途中、インターミッションが入らないので、適宜休憩をとりながら観ました。

 

 

監督は永遠の問題作「ラストタンゴ・イン・パリ」が有名なイタリアの巨匠 ベルナルド・ベルトリッチ。彼の作品には「シャンドライの恋」のように異文化交流をテーマにした作品が目立ちますが、この作品も「シェルタリング・スカイ」や「リトル・ブッダ」と並ぶ「東洋3部作」と呼ばれている異文化ものです。今まで観たベルトリッチ監督作のなかでは(みんな長い!)、この作品が個人的には一番好きですね。

 

 

「ラストエンペラー」は中国最後の皇帝となった愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)の激動の生涯を描いた歴史超大作で、彼自身は善性の人間として描かれています。1987年度第60回アカデミー賞を作品賞・監督賞・撮影賞含む全9部門で受賞してます。特にアカデミー作曲賞を受賞した坂本龍一氏作曲のテーマ曲は映画史に残る素晴らしさだと思います。

 

 

歴史に翻弄され、家族も地位も名誉も全て失ってしまった主人公の溥儀ですが、唯一他人から奪うことができないものの象徴として、最後にある虫が登場します。これは幼いときに本人がある場所に隠したものですが、何十年も経てそれを解放してやります。自分が皇帝であり、紫禁城で暮らしていたという子供時代の「記憶」を隠し場所から取り出し、解放し、そして姿を消します。しかし、その記憶はいつまでも残り、このように映画でみることができた、ということなんでしょうね。

 

 

私自身はちょうど10年前の夏に仕事で北京を訪問した際に、休日に天安門広場や紫禁城を観光しました。とにかく非常に広大であったことは今でも記憶してます。当時世界最大の携帯電話メーカーであったノキアのデザインセンターが北京にあり、そこへ商材を売り込みに行ってたわけですが、そのノキアはそれから数年後経営破綻してしまいました。携帯からスマホというIT革命の歴史に翻弄されたノキアと紫禁城で生きた中国最後の皇帝溥儀の人生がオーバラップしてしまいます。

 

 

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