エヴェレスト 神々の山嶺

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【解 説】

 

エヴェレスト 神々の山嶺』(エヴェレスト かみがみのいただき)は夢枕獏の小説を原作とした平山秀幸監督の角川映画40周年記念作品。2016年3月に公開。配給は東宝、アスミック・エース。主演は岡田准一と阿部寛。2015年3月、ネパールでクランクイン。エベレストのベースキャンプ付近の標高5200mでのロケを含め、4月上旬にかけて同地で撮影が行われた。直後の4月25日にネパール地震が発生し、エヴェレストでも大規模な雪崩が発生した。映画では同地震で甚大な被害を受けたカトマンドゥの被災前の様子も映像に収められている。(wikiより編集)

 

【感 想】

 

個人的には山岳映画は避けているのだが、ゲオの宅配レンタルを今月末までにあと4枚借りないといけないなか、角川・大映スタジオ製作作品およびBlu-rayレンタルがある作品を探して検索したところ、この作品が引っかかった。

 

私も弟(H18に他界)も山屋だったので、やはりこの手の映画はあまり冷静に見られない。私の場合は山とは関係ない事故で右足首を複雑骨折してしまい、18年間の山屋(高校・大学・社会人)を辞めざるを得なかったし、弟はマッキンレー登頂(しかも帰り途に高山症にかかった同僚を背負って下山したツワモノだった)の年にやはり山とは別の事故で他界した(その3ヶ月後に結婚予定だった)。そういった意味で、ちょっとしたシーンで涙腺が崩壊してしまいそうになってしまう。阿部寛が岡田准一を背負うシーンなんかとてもスクリーンを見てられなかった。

 

そういう意味でやはり山岳映画は避けたほうが良いなというのが感想ですね。

 

ネットの批評を見ると酷評も多いようだけど、みなさん、この映画そんなに簡単に撮れるシャシンじゃないですよ。お話の粗やスポンサーのことなんてたいしたことじゃないでしょ。なんのために映画見るんですか?楽しむためでしょ。アラをわざわざ探すほど奇特な感性なんですかね?

 

 

 

ドーン・オブ・ザ・デッド

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【解 説】

 

『ドーン・オブ・ザ・デッド』(原題:Dawn of the Dead)は、2004年に米国で製作されたホラー映画。上映時間100分(ディレクターズ・カット版109分)。1978年に製作されたアメリカ映画『ゾンビ』(原題は同じ"Dawn of the Dead")のリメイク作品。これまでB級ホラーとして位置づけられてきたゾンビ映画の内容を一新して、生存した人物たちをグランドホテル形式で描いており、キャスティングもオスカーにノミネートされたサラ・ポーリーを初め実力派の役者たちが出演している。また、「走るゾンビ」という新たな設定により、オリジナルとは違ったサバイバルアクションとなっている。また、オリジナル版に出演していたケン・フォーリー、スコット・H・ライニガー、トム・サヴィー二がカメオ出演している。(Wikiより)

 

 監督 ザック・スナイダー
 脚本

ジェームズ・ガン

 原作 オリジナル脚本
ジョージ・A・ロメロ

 

【感 想】

 

個人的には、ロメオのオリジナル・ゾンビよりも好きな映画である。元祖「走るゾンビ」映画の本作は公開当時賛否両論だったと記憶しているが(ロメオも批判していた)、この後、映画だけでなくゲームにも多大な影響を与え、「バイオハザード」のゾンビが今ままでのノロノロ・ゾンビを踏襲していたのに対し、Valveの「Left 4 Dead」以降、「全力疾走するゾンビ」は着実に市民権を得てきた。※「走るゾンビ」の元祖はダニー・ボイル監督の「28日後...」(2002年)のようです。

 

前半のショッピング・モールに立て籠もってからの人間模様、そして後半の海へと希望を託しての脱出行までノン・ストップでストーリーが展開する。脚本のジェームズ・ガン(Marvelの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズを監督)らしい、無駄のない話し運びが秀逸。

 

監督のザック・スナイダーは、今ではアメコミ映画製作の旗手の一人だが(DCの「マン・オブ・スティール」含めジャスティス・リーグ作品)、個人的にはこの作品を超える監督作はないと断言したい。

 

残念ながら、国内ではHDディスクはリリースされておらず、北米版Blu-ray (Shout!Factory)はリリースされているものの、日本語字幕や日本語音声はない。いつか、Shout!のマスターを使って国内版Blu-rayが発売されることを切に望む。今回は国内版DVD(特典ディスク付きの二枚組)で鑑賞。油絵のようなねっとりした濃い色彩の映像が続き、DTSサウンドは迫力満点で何回も椅子から飛び上がったよ。

 

左は北米版HD DVD、右は国内版DVD

 

 

 

ザ・フライ

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【解 説】

 

ザ・フライ』 (The Fly) は、1986年のアメリカ映画。1985年に公開された同名の映画(邦題は『ハエ男の恐怖』)のリメイク作品。「物質転送の研究者が、実験中のアクシデントにより悲劇に見舞われる」という大筋はオリジナルと同様だが、「主人公の急激な変化と苦悩」を回想形式で描いたオリジナルと異なり、本作は「徐々に変化してゆく主人公と、その周囲を取り巻く事象」を時系列に沿って追う。レンタルビデオでは出産のシーンがグロテスクとして、妊娠者に対して鑑賞を控えるよう警告文があった1989年には続編『ザ・フライ2 二世誕生』が公開された。(wikiを編集)

 

【感 想】

 

「スキャナーズ」や「ヴィデオドローム」の頭部破裂と癌銃(キャンサー・ガン)で一部のマニアをときめかせたデヴィッド・クローネンバーグ監督のSF怪奇映画。この作品でアカデミー特殊効果賞を受賞し、商業的にも大成功を収めている。おそらく彼の数ある作品群のなかでカルト的なファンのみならず一般の観客にも受けた数少ない作品の一つだろう。ちなみに本人は産婦人科医師役でカメオ出演している。

 

主演のジェフ・ゴールドブラムはチャールズ・ブロンソンの「狼よさらば」(1974)で集団レイプ魔のチンピラの一人で映画デビューを果たしたが、本作が初の主演作ではないだろうか。この作品でブレイクし、「ジュラシック・パーク」(1993)や「インディペンデンスディ」(1996)で天才数学者や天才エンジニアを演じることになるが、「ザ・フライ」で演じた天才科学者セス・ブランドルがいかにはまり役だったということに他ならない。最近ではラグソーのグランドマスター役(宇宙の辺境惑星サカールを統治する独裁者。余興で格闘大会を主催し、ハルクとソーのせいで自滅する)で元気なところ見せてくれた。

 

また、ヒロインのジーナ・ディビスもこの作品でブレイク。「テルマ&ルイーズ」のテルマ役や「プリティ・リーグ」の気の強い捕手役など、演技派女優として活躍したが、毒夫レニー・ハーリン(妻ジーナ・ディビスを主演にした監督作「カット・スロート・アイランド」がゴールデンラズベリー最低監督賞に受賞される程の大コケ)にさえ会わなければよかったのにと思うのは私だけではないだろう。

 

さて、映画の方だが、30年以上前の作品であり、CGとかVFXなんて言葉がまだ一般的には存在しない時代で、この手の映画は「特撮映画」と呼ばれていた時代である。音楽CDが発売されたばかりで、まだ街にはレンタルレコード屋が大勢だった頃だ。古い特撮映画は技術的な古さから、今見るとどうしてもチープさが目立ってしまうのだが、この作品の場合、現代のCGやVFX技術ではなく、当時の特撮技術による映像が蠅男のクリーチャーのグロさを極めてよく表現しており、古さをまったく感じることはない。それどころか、この作品は現代の技術で再度リメイクしてはいけないように思う(タブーね。やらないでね)。

 

 

 

Blu-rayディスクのほうは、おまけの特典が凝った作りになっており、画面を飛び回る蠅を射的するシューティングゲームやトリビア解説付きで再生できたりする等、これも手の込んだ特撮作品ならではのサービス満点の演出が心憎いですね。

 

あれ!?

 

あ、おっはー!蠅と融合後の彼氏。精力絶倫です。

 

君もテレポートして僕と同じ精力絶倫超人にならないか?

 

ギシャー!僕と融合しようよ、ギシャー!

 

テレポッド、開けてびっくり玉手箱!

 

もう勘弁!しかし彼女は身篭ったのでした。続編につづく。

里見八犬伝

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【解 説】

 

『里見八犬伝』(さとみはっけんでん、Legend of the Eight Samurai )は、1983年12月10日に東映洋画系にて封切り公開された日本映画。カラー・ビスタサイズ、136分。第2回ゴールデングロス賞の優秀銀賞作品。製作:角川春樹、監督:深作欣二。

南総里見八犬伝を翻案した鎌田敏夫の『新・里見八犬伝』を映画化した作品。JACによる迫力ある戦い、音楽にはロックで英語の主題歌、特撮など、それまでの時代劇にはなかった斬新なアイデアを取り込み、大型エンターテイメント映画となっている。日本映画で初めて特殊メイクがクレジットに表示された作品でもある。1984年の配給収入では邦画1位の23億2000万円、映画公開と同時に発売されたビデオも5万本、7億円を売り上げた。(wikiより)

 

【感 想】

 

角川映画全盛の1980年代に大ヒットした伝奇ロマン。同じ年の夏に公開された「探偵物語」(薬師丸ひろ子と松田優作)と「時をかける少女」(原田知世)の二本立てもヒットしており、テレビにでない映画スターである角川三人娘(薬師丸ひろ子・原田知世・松本典子)を擁していた角川映画は、当時テレビや洋画に押されていた日本映画界で一人気を吐いていた感がある。

 

さて、「里見八犬伝」だが、私のような薬師丸ひろ子ファンには彼女の他作品にくらべ、彼女の出演時間がやや少なく不満あるところだが、作品としては今見ても非常に面白い。千葉真一が創設したJAC(Japan Action Club)から、彼を含め、真田広之、志保美悦子、大葉健二らが出演しており、彼らの若かりし日のキレのいいアクションが拝める。ワイヤーアクションやCGがなかった時代は俳優のフィジカルなアクションが観客を魅了した。また、悪役を演じた夏木マリや目黒祐樹、萩原流行らも毒々しくて素晴らしい。ちょっとエロっぽさもあり、◎。

 

4K UHD Blu-rayで鑑賞。全編通して暗いシーンが多く、どちらかというと抑え気味な色彩であり、解像感よりも黒側の情報量がリッチなこと、衣装や装飾品の質感などで、おそらく4K UHDの良さがでているのではないかと思った次第(同梱の2K Blu-rayとは比較してない)。暗いシーンでもストレスなく見れる映像であったと言える。

 

また、ジョン・オバ二オンのテーマ曲がいいよね。80年代を代表する映画音楽の一つですね。

 

 

 

 

 

ザ・コンサルタント

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【解 説】

 

『ザ・コンサルタント』(原題: The Accountant)は、2016年製作のベン・アフレック主演映画。田舎町の会計士クリスチャン・ウルフはある日、大企業の財務調査の依頼を請ける。調査をしたウルフは重大な不正を見つけるが、その依頼は何故か突然一方的に打ち切られてしまい、さらにその日から、ウルフは何者かに命を狙われるようになる。実はウルフには、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切り、年収10億円を稼ぎ出す裏社会の会計士という、もう一つの顔があったのだ。(wikiより編集)

 

【感 想】

 

個人的にベン・アフレックは昔から好きな俳優の一人だが、多くある彼の代表作のなかでも本作は白眉の出来であると言える。ここ最近のハリウッド・アクション映画のよくあるシナリオ・パターンとして、「侮っていた奴が実はすごかった」的なブームがあり、例えばデンゼル・ワシントンが演った「イコライザー」なんかはまさにその王道であり、本作もその流れに一見あるように思える。しかし、会計士であるクリスチャンは、社会的には知的障害者に区分されてしまう障害をもっており(その障害についてはここでは伏せておく)、その点が本作を類似作と大きく異なる作風にしたことは明白である。

 

 

健常者と障害者を分け隔てるのはあくまで社会的要請だからであろうが、健常者に天才や凡人がいるのと同様、障害者にも天才や凡人がいる。本作は天才的な才能を持つ知的障害者を主人公としたところが、やはりすごい。そういった映画を一流俳優を使って演るのもすごい。だからアメリカ映画は目が離せない。久々に満点の映画です。4K UHD Blu-ray、購入決まりです。

 

アトミック・ブロンド

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【解 説】

 

『アトミック・ブロンド』(Atomic Blonde)は、2017年に米国で公開されたスパイ・アクション映画である。監督はデビッド・リーチ、主演はシャーリーズ・セロンが務めた。本作は2012年のグラフィックノベル『The Coldest City』を原作としている。

 

舞台はベルリンの壁崩壊が迫った1989年秋。英国の諜報機関MI6は潜伏中のスパイを殺害した謎の組織を崩壊させるべく、ロレーン・ブロートンをベルリンへ急行させた。組織の命令でデヴィッド・パーシヴァル(MI6ベルリン支部の責任者)とタッグを組むことになったブロートンは、彼と対立しながらも、驚くべきコンビネーションを発揮し始める。こうして、2人は東側陣営の脅威と立ち向かっていく。(wikiより編集)

 

【感 想】

 

シャリーズ・セロン ファンは見ないといけない作品でしょう。彼女のプロモビデオといっても過言ではない本作は、映像・音楽・アクションとも非常にスタイリッッシュに魅せてくれます。個人的には「ジョン・ウィック」より面白いと感じました。

 

 

個人的には、1989年というのは非常に思い入れがあって、この年に私は最初の就職先である長野市を離れ、東京に本社がある電機メーカーの海外事業部に転職し、そこに11年も在籍することになります。最初の5年間はヨーロッパの代理店を統括する部署に配属され、ベルリンの壁崩壊後の翌年にハノーバーメッセの展示要員やドイツ代理店の担当として何度もドイツに出張する機会を得ました。そのとき、東ドイツ・ツアーのバスに乗せてもらい、崩壊後の東ドイツを見学した記憶があります。この時代の期待と不安が入り混じる混沌さもこの作品ではよく表現されているのではないかなと思いました。

 

90年代前半は日本の電機産業が欧米市場でピークを迎えた時期で(「ジャパン・アズ・ナンバー1」などと喧伝された時代)、この後アジアへと市場は(OEM/ODM先としても)移って行き、2000年代のITバブルや地デジブームの終焉を経て、2008年7月11日のiPhone日本発売を契機に大きく潮目が変わり、日本の電機産業は沈没していくという構図になります。日本の電機産業が過去のように世界の花形産業に戻ることは二度とないでしょう。冷戦期に活躍したスパイが次第に過去のものとなった歴史と相通じるものを感じてしまいます。

 

犬神家の一族

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【解 説】

 

『犬神家の一族』(いぬがみけのいちぞく)は、1976年(昭和51年)10月16日に公開された。横溝正史作による同名の長編推理小説の映画化作品の一作。製作は角川春樹事務所、配給は東宝。メディアによって「日本映画の金字塔」と称されることもある。映画は15億6000万円の配給収入を記録し、大ヒットした。批評家やファンからも高い評価と支持を受け、第50回キネマ旬報ベスト・テンで第5位にランクインのほか、第1回報知映画賞作品賞などの各賞を受賞した、キネマ旬報によれば、本作のヒットにより製作と宣伝にコストをかけた邦画の一本立て大作路線が本格的にスタートした。2006年(平成18年)には市川・石坂のコンビでリメイク版が製作された。リメイク版も石坂が金田一を演じている。(wikiより文章編集)

 

【感 想】

 

メインテーマとともに大好きな作品なので何も書くことはないのですが、個人的には映画と映画音楽のシナジー効果というか関係性をすごく分からせてくれた作品です。金田一耕助映画作品のなかでは、「悪魔の手毬唄」ともに後世に残る作品だと思います。何度見直しても面白い、そんな理想的な映画の一本ですね。

 

願わくば、もう少しBlu-rayの画質(特にカラーの調整)が何とかならないかと思うばかりですが、この画質が公開時の画質と遜色ないのであれば、これはこれで良しということになります。市川崑監督の遺作となったリメイク版は見てませんが、おそらく今後も見ることはないでしょう。オリジナルの本作だけで十分かと思います。なんだかんだ言って、坂口良子演じる女中が一番印象に残ってたりします。

 

 

 

 

 

大魔神怒る

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【解 説】

 

大魔神』、『大魔神怒る』(だいまじんいかる)、『大魔神逆襲』(だいまじんぎゃくしゅう)の3作からなるシリーズであり、3作とも1966年に大映京都撮影所で製作され、時代劇と特撮が巧みに融合された作品である。時代劇の本場であった大映京都撮影所で『座頭市シリーズ』や『眠狂四郎シリーズ』などに腕を振るった安田公義をはじめとする時代劇専門のベテラン監督の起用によって、時代劇としても重厚なリアリティを持たせている。シリーズの各作品は独立したエピソードをもつが、舞台設定を日本の戦国時代におき、悪人が陰謀をたくらみ、民衆が虐げられると、穏やかな表情の石像だった大魔神が劇中で復活、 動き出し、クライマックスで破壊的な力を発揮して悪人を倒すという劇構造を同じくする。娯楽性を追求し、それを見事に結集させた作風と大魔神のユニークなキャラクターで、漫画やアニメではしばしばパロディの対象になり、後にテレビCMに採用されることもあった。製作が終了して20年以上後になっても『ガメラ』シリーズと並んで大映の特撮映画を代表する看板作品となっている。日本国外では“MAJIN” というネーミングで知られている。(wikiより)

 

【感 想】

 

時代劇の巨匠の一人、三隅研次が監督した第二作目を鑑賞してみた。毎度のごとく途中ブラックアウトした箇所もあるが、まるで直線道路のようなまっすぐなストーリーは途中一時間ぐらい離席しても筋がわからなくなるようなことはない(一時間は言い過ぎ。77分の作品ですからね)。

 

大魔神3部作はすべて1966年に製作・公開され、この年は私が生まれた翌年で、当然乳児であった私は当時封切り作品を見たわけではないだろうが、子供時代に大魔神シリーズはおそらくテレビで見ているんだと思う。大魔神のキャラクターは幼いうちに私のDNAにちゃんと刷り込まれた感がある。

 

この年日本で公開された映画には、洋画ではデビッド・リーン監督の文芸大作「ドクトルジバゴ」やフランス映画「男と女」、ヒッチコックの「引き裂かれたカーテン」、SF特撮映画「ミクロの決死圏」などがあり、邦画では「アルプスの若大将」(加山雄三主演)や「クレイジーだよ奇想天外」等のクレイジー映画シリーズ(植木等や谷啓らクレイジーキャッツのメンバーが出演)、「喜劇駅前弁天」等の駅前シリーズ(森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺の三人が主演の喜劇映画シリーズ)、「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」(ゴジラシリーズ第7作目)などがあり、アニメだと手塚治虫の「ジャングル大帝」や石森章太郎の「サイボーグ009」が劇場公開されている。テレビ放送もカラー放送が始まって5年経過しており、映画がエンタメの王者だった時代から変わろうとしている変遷期で、映画でないと表現できないスペクタクル作品や特撮作品が並んでいるのも頷ける。

 

さて、「大魔神怒る」だが、勧善懲悪のストーリーは決して古びておらず、逆に現代の日本ほど必要な時代はないのではないかと思う。悪いことをしたら罰を受ける、正しい行いをした者は生き残る、そういう当たり前のことがどうもすっぽり意識から抜け落ちているか、元々持ち合わせていないのではないか、と思える人たちが昨今の政治経済社会面のニュースを賑わかせすぎている。地獄の閻魔様は死んでからの話だが、大魔神はそうではない。今の日本に大魔神が各県に一体ぐらい配備されていた方がいいですね、東京都は一体では足りないかもしれないが。

 

 

雨月物語

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【解説】

 

第14回ヴェネチア映画祭銀獅子賞、イタリア批評家賞等を受賞した世界的名作。宮島正弘キャメラマン監修のもと、マーティン・スコセッシ監督の財団とKADOKAWAが共同で4K復元。

戦乱の到来を契機に大商いを目論む、陶器の名工・源十郎と、侍としての立身出世を夢見る弟の藤兵衛、そして息子と家族3人で貧しくともささやかな幸せを望む妻。そんな3人の命運を、やがて荒廃した時代が飲み込んでいく…。上田秋成原作の「雨月物語」を題材に、最高のスタッフ、キャストを揃えて映画化。世界の映像作家に影響を与えた名シーンが続出し、日本映画という枠を超えた世界的な傑作。(第29回東京国際映画祭 HPより抜粋)

 

【感想】

 

6月に角川大映スタジオを息子と見学することになり、その予習に大映や角川映画のクラシックスや現代の作品までをできる限り一通り見ておこうと思い、初回の今日は溝口健二監督の「雨月物語」を鑑賞しました。本作も溝口作品も実は生まれて初めての鑑賞になります。

 

登場人物としては、百姓の傍ら焼き物を作り町で売っている源十郎(森雅之)とその義弟の藤兵衛(小沢栄)という二人の男がでてきます。この二人が戦乱の最中、欲にかられ家族を顧みず、その結果悲劇の渦に巻き込まれ、大切なものを失って初めて人間としての正しい行いに目覚める、といったストーリーです。

 

感想を一言で言うならば「怖い」という他に表現が見当たりませんでした。人間の欲深さからくる悲劇を描いた作品ですが、多かれ少なかれこれは現代人にも通じるものがあり、非常に普遍的な人間性に根ざす部分の話なのではないかなと思います。そのテーマ性が美しく描かれているのが、どうも「怖い」と感じるのです。

 

特に「怖い」と感じたのが、京マチ子演ずる若狭が目を釣り上げ「源十郎様、あなたをもうどこへもやりたくない。ね、この屋敷を捨てて私の国へ参りましょう」と源十郎に迫る場面は背筋がゾクっとしました。だって若狭は死霊ですよ。

 

 

しかし、この源十郎にはまだまだ恐ろしい結末が待っています。

 

そして、もう一方の藤兵衛は戦に敗れ切腹した敵大将の首を卑怯な手で奪い去り、それを自身の手柄として喧伝し、馬に乗り家来を連れて村へと凱旋しようとします。周りからチヤホヤされて有頂天になっているその様は、昔保険会社勤務時代でよく見かけた優績営業マンたちにそっくりでした。完全歩合給の彼らは、上はン十億円を稼ぐ人もいれば、下は月3万円しか給料を稼げない人もいる超格差社会に生きています。優績営業マンたちは、下々たちに対してよく「こうすれば成功できる」的な講演会を開いてましたが、その手柄が正しい行いのみで得られているのならたいへんすばらしいことですが、藤十郎のように卑劣な手で得ている輩も数多く見られ、これはまるで現代「雨月物語」かな、と感じた次第であります。

 

藤十郎も手柄一つで百姓でも侍に出世できる完全歩合給・実力主義の戦乱の世の中に翻弄された訳ですが、本人がそういった結果さえあげれば手段は問わない、お天道様の正道には目をつぶり、ばれなきゃ問題ない、とただ出世欲や金銭欲にかられたことは決して否めません。もし、彼が人間として「正しい行い」が身についており、妻や息子、娘に自分の仕事を嘘偽りなく説明できたのであれば、そんな欲の誘惑に負けることもなかったでしょう。

 

これは現代にも通じており、先般、某生命保険会社の営業マン複数が詐欺事件をおこし、監督官庁である金融庁が現在その保険会社に対して異例中の異例といえる長期間の立入検査をしています。事件の背景として営業職員の完全歩合制の給与体系が詐欺を働かせる要因になったのではないかと当局は睨んでいるようです(リンク先はSankeiBiz)。しかし、もしこれら詐欺を働いた営業マンたちが自分たちのしている仕事のことをいつも家族に素直に話していたらどうでしょうか。おそらくこんな事件は発生しなかったでしょう。

 

自分の毎日の仕事を夕飯時にでも休日にでも家族に話す。これ大切ではないでしょうか。

 

 

まだ言い足りないところいっぱいありますが(特に源十郎と妻宮木のこととか)、いろいろと考えさせてくれる映画でしたね。

 

 

 

 

 

セーラー服と機関銃

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カ・イ・カ・ン!

ウッソー!私がやくざの組長!?

 

【解 説】

 

遠い血縁関係にあるヤクザの親分が死んで跡目を継ぐことになった女高生が四人の子分と、対立する組織に戦いを挑む。赤川次郎の同名の小説の映画化で、脚本は「陽炎座」の田中陽造、監督は「翔んだカップル」の相米慎二、撮影は「獣たちの熱い眠り」の仙元誠三がそれぞれ担当。(映画.com)

 

 

まず最初にディスクの話だが、本作品については4K UHD Blu-ray版がいつかでるかな、と思いきや、薬師丸ひろ子主演「里見八犬伝」が今月4K UHD第二弾として発売されることとなったため、おそらく本作は4K Scanning Blu-rayのまま終わる可能性がでてきた(というのも版元にまだ在庫があるのではないかと思う)。なお、角川映画の4K UHD版第一弾は「復活の日」。

 

これは私の勘だが、国内の4K UHD市場はそれほど拡大しているとは思えないし、角川もおそらく4K UHDをシリーズ化していくとは思えない。あくまでも最新フォーマットにも対応してますよ的な宣材としてのリリースではないかと思う。今後拡大していくのはやはり配信市場だと思うし、角川も実際力を入れている。

 

 

 

角川の4K Scanning Blu-rayは縮小版プログラムを同梱するなど、パッケージングとしても完璧で価格もリーズナブル。気になる作品ある人は早めに買っておいた方がいいと思う。どうも一回刷っておしまいなのではないかという感じがしている。松田優作の「野獣死すべし」などは一時期新品がAmazonで1万円を超えていた時期があり、現在は半値までさがっている。最後の購入チャンスだと思う(価格.comを見ると購入できるところも3店しか見当たらない)。

 

 

さて、話を「セーラー服と機関銃」に戻そう。本ディスクでは完璧版も見ることができる。完璧版とは

 

相米作品の大きな特徴である長回しの手法が多用された結果、撮影時間が膨大になってしまったと言われ、1981年12月19日に公開された版(112分)は重要部分が大幅にカットされていた。最初の版が公開されてから約半年後の1982年7月10日には、カットされたシーンを付け加え、「完璧版」と称した長尺版(131分)が公開された。「完璧版」公開の際には、薬師丸が『野性の証明』で映画デビューした直後(1978年)、TBS系で放送された薬師丸出演ドラマ『装いの街』が併映されている。なお、「完璧版」の公開初日には大学受験のために芸能活動を控えていた薬師丸が新宿東映会館に姿を見せ、報道陣のインタビューを受けるというハプニングもあった。2018年2月、公開当時のカラーに復元した『セーラー服と機関銃 完璧版[再タイミング版]』が東京国立近代美術館フィルムセンターで上映される。(wikiより)

 

この映画は日本のアートフィルムの歴史を語る上では欠かせない一本であり(製作費1億5千万円で、興収は実に47億円!)、単にアイドル映画という括りでは収まりきらない芸術性と娯楽性があるのは、今では当たり前すぎる作品評価である。当時角川映画と聞けば何か期待してしまう高校生であった私もこの映画には胸ドキドキを超えてバクバク状態だった記憶がある。

 

Amazon Prime Videoでも無料で見れる作品ですので、なるべく大画面・高音質でみることをお勧めいたします。